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栗澤ワインズ 「ナカザワヴィンヤード」

2021.04.22

東京で電子系の技術者をやめ、ブドウ農家へのと転身した中澤さんご夫妻。
空知に移住し、ワイン用のブドウの栽培にとりくむ。ある程度めどが立った15年ほど前に畑の端に住宅を建てることを決意、相談に来られました。計画中に築100年近い民家の材料が手に入ることになり、できるだけ民家の原型を生かす計画に変更しました。
こうして完成して早年月が経ち、その間に日本における自然派ワインのフロンティアであるブルースさん夫妻がが移住し10Rワイナリーを建て、とうとう2018年には中澤さんと、友人の近藤さんがブルースさんから独立し共同のワイナリー「栗沢ワインズ」を設立しました。
彼らのワインはあっという間に評判となり、生産量が少ないこともあり、入手がなかなか困難になってしまいました。
その特徴は、既成の酵母を使わずの、極力自然栽培に近いブドウを原料に、ブドウやや周辺の環境にある 野生酵母で発酵させる製造法です。そのためワイナリーも極力地元の木材、人の力で建設しました。化石燃料や電気にできるだけ頼らない設備計画となっています。

15年ほど前に栗沢町に設計した御宅へ久しぶりにお邪魔いたしました。

ご自宅の裏手には、雪解けしたばかりの広大な敷地にブドウ畑が広がっています。

外壁の塗装も目立った色落ちもなく、綺麗に住まわれていました。
秋に収穫したブドウは、栗澤ワインズに搬入し、ワインを仕込みます。
こちらは、2017年にフームが施工したワイナリーです。
熟成には一切の冷房設備を使わず、地熱を利用して一定の温度を保ち、極めて良質なワインを作り続けています。